マニュアルフォーカスカメラの最高峰がNikon F3であることに異論をはさむ人は少ないでしょう。1980年に登場したF3は、電子技術で武装し、それまで、フラグシップカメラにはなかったAuto露出(絞り優先)を搭載していました。
 それまで、アマチュアには高根の花だったモータードライブに手が届くようになりました。これはモータードライブの値段が下がったというより、日本人の所得水準が上がったと言ったほうがいいかもしれません。

 以来、私の重要なメインカメラの位置をしめて今日に至っています。写真は最初のカメラではありません。途中で中古で手に入れた、いわゆる白Ti [しろチタン] というものです。外装をTiにして軽量化したものです。と言っても僅か20gです。この白Tiは不評ですぐTiに黒塗装をしたものに変わりました。昨年、Nikonにおいての、交換部品を伴う修理が中止ということで、汚れていたミラー、外観で唯一傷のあったアクセサリーシューを交換、オーバーホールをして、現在はほぼ無傷で快調に使っております。

 レンズはそこそこ持ってはいますが、今使っているのは、20、24、35mmの広角と、50mmF1.8、50〜135mmのズームが、常用となっています。それ以外にも180、300mmが時たまでしょうか?
 35mmF1.4は、私が今まで使った35mmでは、最高の描写をします。広角といえども35mmでは前後のボケ味が気になるものですが、このレンズは安心してぼかせます。50〜135mmは1982年の古いものですが、今日と違い、丹念に作りこまれたズームレンズで描写に不満はありません。もちろん単焦点レンズにはかないませんが、単焦点で撮影し、後でトリミングするくらいならこのズームレンズで撮影時に調整しておほうがいい結果が得られることから、5年ほど前から現役復帰してきました。

 右の写真は、セミソフトケースに入った状態です。赤いケースがおしゃれです。ケースに傷がつくのが怖いという、本末転倒な考えで、使うことはありません。望遠レンズをつけたまま蓋ができる大きな前蓋もあります。写真のレンズは180mmです。

 マイクロ系はすべてコンテナの中でリタイヤ状態です。マイクロニッコールの70〜180mmズームが出て以来、すべてのマイクロがリタイヤしてしまいました。拡大撮影でズームであることのメリット(便利・手抜き)は非常に大きい
ものがあります。このレンズは生産中止になってしまいましたが、VR化して復活を期待する人も多いでしょう。

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Nikon F3 Ti
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